少し固いが、実直な自己啓発
本書では特に「習慣」の大切さと「時間」の大切さについて強く述べられています。
出版された時代が古いせいでしょうか、かなり厳しい内容の自己啓発書であり、まさしく「修身」のための本といった趣きで、やや生真面目すぎて反発を覚える箇所もありましたが、それ以上にためになることが多く精神に力をこめさせられるような良書でした。
欠点の指摘の仕方がかなりストレートで厳格なので、ドキッとさせられる事が多いです。
情報や流行に右往左往する現代人へのアンチテーゼ
この本は何回も読み直しましたが、いわゆるハウツー本とは一線を画する骨太さがあります。
くどいほどに生活習慣の細部まで言及している点は、若干アメリカ建国当時のピューリタニズム的な精神を感じ、我々日本人としては好みの分かれるところでしょう。
その点を差し引いても「自分を鍛えるとは自分の頭を鍛えることであり、成功を収めるためには計画を立てコツコツと努力を積み上げるのが最も近道である」と繰り返し主張する本書は、情報や流行に右往左往する現代人へのアンチテーゼとして大きな一石を投じています。
何事も軽薄に流れがちな現代に疑問を持っている方にはお薦めの著作です。
原典の一つ
自己啓発本の原典の一つといっても良い本で、200年近く前に書かれた本です。近年の自己啓発本は技術的な話に偏りがちなのですが、この本では、なぜ人生において自己啓発が必要なのかという根本的な部分から書かれていて、社会生活、家庭生活の大切さについても述べられています。技術的な話は、最近の本のほうが優れていることもありますが、芯になる部分がしっかりしていないと結局は挫折すると思います。この本が200年近く売れ続けている理由が分かるような気がします。(カントの次の言葉を思い出します。「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、不変の名声を保ってきた作品を持つ過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ。」) 現代の視点から見ると、首をひねるようなことも たま〜に書いてあるのですが、それを補って余りある知恵がたくさん紹介されています。しかもシンプル。 例えば、次のようなことがこの本には書かれています。 ★どんなことにせよ、好ましい習慣を身につけられるかどうかを案 ずる必要はない。必ず身につけられるからである。同じこと、同 じ仕事を、毎日同じ時間に繰り返すようにするのである。そうす ると、それは間もなく楽にやれるようになる。始めのうちはどん なに面倒くさいものでもかまわない。どんなに面倒くさくてもた だひたすら毎日、例外なく規則的に繰り返していれば、間違いな く楽しいものになる。
ちょい古めの自己啓発本
この文庫によくある自己啓発本の一つ。ただし著者が1800年生まれで1835年の作品とあって、若干類書と趣が異なる。著者(翻訳者も)が学者と言うことで勉強とりわけ読書における、忍耐や継続の大切さを解いているものの、努力の結果の果実を味わうことについてはあまりふれられていない。読んでいる間はやる気が出る、という意味では類書と同じ。
三笠書房
小さな自分で一生を終わるな! (知的生きかた文庫) スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 あなたに幸運を呼び込む秘密の教え―ソウル・サインで知る自分の「運命と性格」 自分の時間 (知的生きかた文庫) 自分を鍛える!―あなたは今日、「人生でいちばん大事な習慣」を手にする!
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