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太公望〈下〉 (文春文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 29046 位
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全巻読んでみて
比較的読みやすい文章で下巻はおもしろい。
ただ上中巻は読んで知識が増える訳で無しエンターテイメントとしてもあまりおもしろくないかも。
人物がやたら増えますがどれだけ必要だったか甚だ疑問です。
呂望
太公望が、非常に優れた人間であることは証明されました。
いや、これは中巻からすでにわかっていたことです。
下巻は物語の結末まで息をつかせぬ展開で、太公望の深謀
遠慮に感嘆の声を何度もあげました。
受王は悪逆の王ではなく、古い人間だったということです。
英邁ではあったが王朝の伝統に慢心を覚え、驕慢になって
しまったことが、彼と彼の王朝の寿命を終えさせたに過ぎ
ないのかと思います。
周を輔け、商王朝を倒すための情報戦略、長方戦略。いつ
の時代の競争にも重要な要素として、情報があります。こ
の物語は歴史のロマンを感じるとともに、情報の重要さを
読み手に諭している面があるようでなりません。
著者の意図はわからないけれども、私はそう思うのであり
ます。
受王は悪役ですね。しかし、彼の酷い行動のいくつかには、
神との交わりとしてのものが会ったのではないかと推測さ
れています。この推量は著者のものではありますが、酒池
肉林など、神との対話のために行っていたようです。ただ、
神との対話が臣民のためのものではなかったため、対話が
うまくいかず、国を滅ぼすことになったのでしょうかね。
とにかく宮城谷氏は、受王をフォローするような書き方を
していますね。公正というか公平というかね、とにかく中
立的で冷静なんですよね。
新しい像
太公望というと、釣りをしていたところを
誘われた人という印象しかありませんでしたが、
若くて偉大な姜族の族長というして
描かれています。
6人からはじまり、次第に勢力を大きくしていき
受王を追い詰めていく過程が面白いです。
また望の強さが神がかり的なのも爽快です。
最後の決戦のところは
もう少し重厚さが欲しかった。
頭脳戦
横山 光輝さんの殷周伝説は、紂王(受王)が
狂気の沙汰ではありませんでしたが、この受王
(紂王)は頭脳明晰としかいえません。
やはり(日本以外の)歴史はおもしろい。
そして、望にも人と同じと実感できる場所がある。
それは読んでのお楽しみ。
この巻でようやく、望の釣りに周公が迎える場
面が出てきます。
最初は釣られてたまるかと言い放った周公です
が、言い放った時点で釣られていますね(気に
しているのですから)。
なおかつ、占いですら釣り人を師として得る結
果がでているのですから、否定も出来ないでし
ょう。
さらにそのまま話が続き、釣りをしている望に
向かって周公が話しかけ、話す内容に感激しそ
のまま師と仰ぎ馬車に乗せて帰ったという話で
あるが、兵家の誰かが想像したお話という説明
になっている。
なんだそりゃ!!
読み終えた後の感想は、フィクションのような
違うような感覚にとらわれてしまった。
史料の少なさが原因でしょうが、史料が多く史
実に基づいた物語であれば、逆に面白くなかっ
た感じもします。
逆を言えば、この作者だからこそここまでおも
しろくできたのでしょう。
一言で太公望を表すならば、自分が子供の頃に
思い描いた(不確実な)夢ではないかと・・・。
知略の張り巡らし方を学ぶ
太公望とは、どれほどの人だったのだろうか。 自分の野望の成就のために、どれだけの策を繰り出したのだろうか。妲己を抱えこみ、受王の動きを掌握する。 幽閉された周王を外から護る。 王のいない周の重臣を動かし、戦争の準備をさせる。 召の国に自ら行き、同盟を成立させる。 兵を訓練し、強力な軍隊を作り出す。 己の「志」が大きい人は、大いに学ばねばならない。 一つの策では、大きな志は成就しない。 一人の力では、大きな志は成就しない。 一つの面しか見えないようでは、大きな志は成就しない。 万能とは、こういう人間をいうのだろう。
文藝春秋
太公望〈中〉 (文春文庫) 太公望〈上〉 (文春文庫) 天空の舟―小説・伊尹伝〈下〉 (文春文庫) 天空の舟―小説・伊尹伝〈上〉 (文春文庫) 楽毅〈4〉 (新潮文庫)
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